【Excel】論理関数で使用される11種類の数式を解説

エクセルで使用する11種類の論理関数の説明と使用例を整理しています。

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論理関数一覧

論理関数として用意されているの以下の11種類になります。

関数 説明
AND すべての引数がTRUEのときにTRUEを返す
FALSE 論理値FALSEを返す
IF 値または数式が条件を満たしているかどうかを判定します
IFERROR 数式の結果がエラーの場合は指定した値を返し、それ以外の場合は数式の結果を返します
IFNA 式が#N/Aに解決される場合は、指定した値を返します。それ以外の場合は、式の結果を返します。
IFS 1つまたは複数の条件が満たされるかどうかをチェックして、最初のTRUE条件に対応する値を返します。
NOT 引数の論理値(TRUEまたはFALSE)を逆にして返します。
OR いずれかの引数がTRUEのときにTRUEを返します。
SWITCH 値の一覧に対して式を評価し、最初に一致する値に対応する結果を返します。いずれにも一致しない場合は、任意指定の規定値が返されます。
TRUE 論理値TRUEを返します
XOR すべての引数の排他的論理和を返します。

AND

入力された論理式がすべて正しいならTRUE、それ以外ならFALSEとなる。

=AND(論理式1,論理式2,…)
入力例 説明
=AND(1=1,2=2)⇒TRUE 1=1,2=2の両方が成り立つためTRUEとなる
=AND(2=2,”A”=”B”)⇒FALSE 2=2は成り立つがAとBは同じではないのでFALSEとなる
=AND(A1>=10,A1<50) A1が10以上かつA1が50未満ならTRUE、それ以外ならFALSE
=AND(A1=”〇”,B1>=10,C1=”×”) A1が〇かつB1が10以上かつC1が×ならTRUE、それ以外ならFALSE

FALSE

論理式が誤りである場合にFALSEとなる。(論理式が正しい場合はTRUE)

説明
1=2 ⇒ FLASE 1と2は同じでないのでFALSE
“ABC”=”XYZ” ⇒ FLASE ABCとXYZは同じでないのでFALSE
100>1000 ⇒ FALSE 100は1000より大きくないのでFALSE
10<>10 ⇒ FLASE 10と10は同じなのでFALSE(<>は=ではないの意味)

IF

論理式が正しい場合と誤りの場合で処理を変える。第1引数に論理式、第2引数に論理式が正しい場合の処理、第3引数に論理式が誤りの場合の処理を記述。

=IF(論理式1,値が真の場合,値が偽の場合)
入力例 説明
=IF(A1=1,”〇”,”×”) A1セルが1ならば〇とし、そうでなければ×とする
=IF(AND(A1>=80,B1>=80),”合格”,”不合格”) A1セルが80以上かつB1セルが80以上ならば合格とし、そうでなければ不合格とする
=IF(A1<>””,A1,”-“) A1が空白でないならばA1を表示し、そうでなければ - を表示
=IF(A1=100,”〇”,if(A1>=80,”△”,”×”)) A1が100なら〇とし、A1=100でなく80以上なら△とし、それ以外は×とする

※IFSの数式でも対応可

IFERROR

値がエラーの場合とそうでない場合で処理を変える。第1引数にエラーでない場合の処理、第2引数にエラーの場合の処理を記述

エラーの種類としては「#DIV/0!」「#N/A」「#NAME?」「#NULL!」「#NUM!」「#REF!」「#VALUE!」がある。

=IFERROR(値,エラーの場合の値)
入力例 説明
=IFERROR(A1,0) セルがエラーの場合は0として、エラーでない場合はA1を表示する
=IFERROR(“正”,”誤”) セルがエラーの場合は「誤」が表示され、エラーでない場合は「正」が表示される
=IFEEOR(A1,”正しく入力してください”) セルがエラーの場合は「正しく入力してください」と表示され、エラーでない場合はA1が表示される

IFNA

値がNAの場合とそうでない場合で処理を変える。第1引数にNAでない場合の処理、第2引数にNAの場合の処理を記述

=IFNA(値,NAの場合の値)
入力例 説明
=IFNA(A1,0) セルがNAの場合は0として、NAでない場合はA1を表示する
=IFNA(“正”,”誤”) セルがNAの場合は「誤」が表示され、NAでない場合は「正」が表示される
=IFNA(A1,”正しく入力してください”) セルがNAの場合は「正しく入力してください」と表示され、
NAでない場合はA1が表示される

IFS

論理式を順番にチェックし真ならば指定した処理を実行する

=IFS(論理式1,値が真の場合1,論理式2,値が真の場合2,…)
入力例 説明
=IFS(A1>=90,”A”,A1>=80,”B”,TRUE,”C”) A1セルが90以上ならA、80以上ならB、それ以外はC

NOT

論理式がTRUEならFALSEを返し、FALSEならTRUEとなる

=NOT(論理式)
入力例 説明
=NOT(TRUE) ⇒ FALSE 論理式がTRUEなのでFALSEとなる
=NOT(1=1) ⇒ FALSE 1=1はTRUEなのでFALSEとなる
=NOT(“A”=”B”) ⇒ TRUE A=BはFLASEなのでTRUEとなる

 

OR

TRUEとなる論式式が1つ以上あればTRUEとなる

=OR(論理式1,論理式2,…)
入力例 説明
=OR(1=1,2=3,4=5) ⇒ TRUE 1=1はTRUE,2=3はFALSE,4=5はFALSEとなり、結果としてTRUEとなる
=OR(“A”=”B”,”C”=”D”,”E”=”F”) ⇒ FALSE A=BはFALSE,C=DはFALSE,E=FはFALSEとなり、結果としてFALSEとなる

SWITCH

式をチェックし、指定した条件に合致した場合、処理を実行する

=SWITCH(式,値1,結果1,既定または値2,結果2,…)
入力例 説明
=SWITCH(A1,”A”,”合格”,”B”,”保留”,”不合格”) A1セルがAなら合格,Bなら保留,それ以外なら不合格

TRUE

論理式が正しい場合にTRUEとなる。(論理式が誤りの場合はFALSE)

説明
1=1 ⇒ TRUE 1と1は同じでなのでTRUE
“ABC”=”ABC” ⇒ TRUE ABCとABCは同じなのでTRUE
1000>100 ⇒ TRUE 1000は100より大きいのでTRUE
10<>9 ⇒ TRUE 10と9は同じではないのでTRUE(<>は=ではないの意味)

XOR

すべての論理式の排他的論理和を計算する。

※入力した複数の論理式のうちTRUEの数が奇数個ならTRUE,TRUEの数が偶数個ならFALSEと覚えておくと良い

=XOR(論理式1,論理式2,…)
入力例 説明
=XOR(TRUE,TRUE) ⇒ FLASE TRUEの数が偶数個なのでFALSE
=XOR(TRUE,FALSE) ⇒ TRUE TRUEの数が奇数個なのでTRUE
=XOR(FALSE,TRUE) ⇒ TRUE TRUEの数が奇数個なのでTRUE
=XOR(FALSE,FALSE) ⇒ FLASE TRUEの数が偶数個なのでFALSE
=XOR(TRUE,FALSE,TRUE) ⇒ FALSE TRUEの数が偶数個なのでFALSE
=XOR(FALSE,TRUE,FALSE) ⇒ TRUE TRUEの数が奇数個なのでTRUE
=XOR(1=1,2=3) ⇒ =XOR(TRUE,FALSE) ⇒ TRUE TRUEの数が奇数個なのでTRUE
=XOR(“A”=”B”,”C”=”D”,”E”=”E”) ⇒ =XOR(FALSE,FALSE,TRUE)  ⇒ TRUE TRUEの数が奇数個なのでTRUE

 

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